「対話」って大切。


皆様、こんにちは!

連日夏日が続くフィンランドです。

北欧は日本より夏が早くきて、8月に入ると早くも秋の気配がしてしまうのがなんとも寂しいものなのですが、でも考えてみたら夏の期間はまるまる2ヶ月あります。学校も6月初めから2ヶ月半の夏休みに入り、ちょうど今前半が過ぎたところです。もう半分?だけどまだ半分、残りの夏も楽しみたいと思います。


さて、北欧の人々にとっての夏は本当に掛け替えのない“生きていることを満喫する”時でもあります。庭の芝刈りに、サマーコテージの手入れ、早くもピークを迎えたいちご農家のいちご狩り、そしてまもなく我が家の裏の森は野生のブルーベリーで一杯になりそうです。日照時間の長いこの時期、時間が足りないほど、朝から晩まで野外の仕事にも励みます。


すっかりリモートワークがメインとなり自宅生活が多くなったこの一年ですが、昨日は久しぶりに首都ヘルシンキに出かけてきました。

ヘルシンキ中央駅の正面入り口には、TVコマーシャルのキャラクターにもなる、お馴染みの石男たちの像があります。 昨日の石男たちは、顔には「マスク」、手には「サッカーボール」、首には「フィンランドチーム応援のマフラー」をつけていました。 そして、駅舎のてっぺんには今週1週間のイベントとなっていたらしい”Helsinki Pride 2021”のレインボーフラッグがたなびいていました。ちょうど今、今週のフィンランドを象徴する写真かと思います。



今ヨーロッパは、サッカーで大変な騒ぎです。この1年半、コロナで何もかもが自粛、人々が集うことは滅多になくなりました。そんな中ワクチン接種も進んでか、少しずつ状況がよくなってきて、ヨーロッパチャンピオンシップは現場でファンが応援できるようになり、「コロナはどこへ?」と思うほど、皆はじけて応援している姿が見られます。若干の不安を感じながらも、やはり集うことは楽しい!スポーツは良い!と誰もが感じていることと思います。


フィンランドチームもなんと念願の初出場が叶い、国をあげての応援は相当なものでしたが、残念ながらベスト8には残れませんでした。でもよく頑張った!!!ただ、ロシアのサンクトぺテルズブルグに応援に行ったファンが帰国後300人も感染してしまったことがニュースになり、コロナ対応の甘さに憤慨する人々の攻撃に遭いました。「自由を満喫?」と思った先に、フィンランド人は一気に消沈してしまいました。やっと大勢の観客が集えるイベントのチャンスがやってきて、日常を楽しみたいという思いが撃沈してしまいました。やはり集団で皆一緒に盛り上がる日は、まだもう少し先だったんでしょうか。


また、ここ数年何かと話題になっているのHelsinki Prideイベント。性的マイノリティーの方達を人権という視点でサポートをするこのイベントは世界中で知られています。コロナ禍でパレードもフィンランドはバーチャルだったようで、実際は旗を掲げたりヘルシンキ市のHPなどでの情報提供やTVコンサートをする程度でしたが、それでも市庁舎、駅、市営図書館も、町中ありとあらゆる場所がレインボーカラーで昨日はちょっと驚きました。首都ヘルシンキ市が先頭に立ってデリケートなテーマについて、大々的にサポートするのは日本との大きな違いかもしれませんね。


このテーマの是非はさておいて、私たちは価値観の違いにぶつかったときに、誰もが当惑します。性的テーマに限らず、一人一人の人生の異なる価値観がぶつかるときに、私たちは不安を感じます。「気をつけていたし、大丈夫だと思った。。」というサッカーファンに対して感染の責任を突きつける一部のグループ。自分と異なる考えや行動に対して違和感を覚えることはありますが、それをどう伝えるかはまた別の問題ですね。同意できない思いがある時、どう口火を切ったら良いのでしょうか?それも決して戦いを挑むのではなく、異なった意見もあるよ、という呼びかけです。


私たち日本人は輪から外れることを恐れがちですが、異なった意見や価値観を伝えたとしても、それがイコール仲間から外れるということにはなってはいけません。違った意見を持っていても共に生きるための努力と調和が必要です。一方的に毛嫌いしないで、「互いを大切にする!」と決めてしまえば、あとは自ずと共存の道を模索していくだけですね。コロナ対応、さまざまな人権、人生の価値観の相違など、違いが私たちの間に溝を広げることなく、互いを理解する橋をたくさん繋げていきたいと願います。やっぱり、そのためには“裁かない姿勢”での「対話」の練習が必要だなって思います。


異なる意見を伝え合うことは簡単ではありません。でも、「伝え合う」ことは一方的に主張するとか言い負かすということと違い、互いを理解しようという歩み寄りの思いが根底に出てきます。結果、分かり合えなくても良い。でも伝えたい。理解してほしい。理解されたい。相手を遠のけてしまわず、寄り添って互いを受け入れ合うことの練習のためにも、繰り返して「対話」をしていくことが本当に大切だなと思いました。


弊社の活動の中でも「対話」の機会を取り上げていきたいと思います。異なる意見や考え方をゆるりと伝え合っていきたいですね。関心のある方はどうぞ弊社の活動にもご注目ください。(KH Japan ManagementのFBページやメールマガジンなどでお知らせしていきます。毎月第1・3日曜日に配信していますメールマガジンを希望される方はこちらから。)



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