top of page

「モイッカ!(こんにちは)」

更新日:2021年5月10日

みなさん、こんにちは

気がついてみれば私、すでに23年強フィンランドに暮らしていますが、事の始まりはANAのCAをしていた頃でした。

海外に関心があった私はとりあえず、ヨーロッパかアメリカの航空会社に転職をしてみようかな〜と考え、最初にインタビューがあったのが日本に就航間も無い、そしてあまり聞いたことがないフィンランド航空でした。

今思えば、これは神様の導きとしか考えられません!(笑)

インタビューに指定された日はもともとANAのFLTが入っており出席できなかったところ、急遽スケジュールチェンジが入りインタビューに参加することができました。

そしてその日のうちに採用決定。2週間後に会社を退職、翌週にはフィンランドへ訓練に。。。と考える暇を与えられないほどに「自然に流されて、連れてこられた」印象でした。

CAを合計17年務めた後退職し、会社を起こして現在に至っていますが、振り返ってみると「一切の覚悟をした経験もなく、目の前に道が引かれた」感じがします。

そして、そのことには本当に感謝しています。もし自ら真剣に考えはじめていたら、とてもではないですが、決断する勇気など持てなかったと思います。

私にはとても肌があうフィンランドという国。

バブル時代に育った東京の娘からしてみると、その時代に手にしていたものが、フィンランドの生活の中では次々と無くなっていきました。

税金が驚くほど高いこの国では給与もす〜っと消えてしまいます。今でこそ、フィンランドファッションやデザインは憧れの的ですが、その頃はまだ注目度は低くかったこともあり、なんと地味な国なんだろうと気分がトーンダウンしてしまいそうでした。

ですが、それまでの人生で身にまとっていたものが剥がれて、ものが無くなって行けば行くほど、私の生活の中身は豊かになり、心も満たされていくのが実感できました。

そして幸せのあり方のようなものに遅ればせながら気がついたのです。

フィンランドは時間の流れが今でも日本に比べればゆったりしています。

自分を見つめながら生きること、自分を生きることができる国です。

また失ったから、その良さがわかる、そんな日本の大切にしたいことも見えてきました。

「本当に大切なこと」を教えてくれたフィンランド。

幸せを与えてくれたフィンランドから、私を産んでくれた日本に恩返しがしたく、両国の交流と学びあいのお手伝いをしたいと考えています。

関心事はなんでも!!!ですが、特に人のライフサークルの中での始めと終わり、「幼児期」と「高齢者」への支援が今一番心にあるテーマです。

「自分を生ききる」ことができる社会であってほしい。

そんな社会に暮らしたいので、そのためにできることに尽くしたいです。

現在、フィンランド人の主人と田舎の家に二人暮し。

一人息子はこの秋に独立し、起業しながら大学生をしています。

子離れもなんとか成功し、自立できる女性を目指し奮闘中。

*****

閲覧数:98回

最新記事

すべて表示
bottom of page